1回生6年として

入学式、気づいたら終わってたくらいに自分にとってはただの儀式でしかなかった。

 

春から気分一新、とりあえず6年生に戻れた。ただ条件は退学する前とほとんど何も変わっていない、今年はさらにこれまでに比べ情報が入ってこないだろう。卒業試験を受けるまでにいかに基礎力を養えるか、それが大切だと確信していたため入学を喜んでいる暇がなかった。

 

とりあえずマンネリを打破し新たな気持ちで始めるためにも教材を一新すべきだと考え、medu4を取ることにした。

 

この業界にいる方は名前を聞いたことがあるかもしれない、簡単に説明するとネット配信の医師国家試験通信予備校である。

 

medu4を選んだのにはいくつか理由があるが1番は再入学試験を合格に導いてくれたと言っても過言ではない国試究極mapを受講した際に感じた相性の良さだと思う。

 

自大学は随分とTECOM信仰が厚く、周りと違ったことをすると落ちると口酸っぱく言われ続ける医学部独特?の空気の中過ごしてきたのでTECOMを信じてやってきたのだけど板書とテキストがそもそもあってなかった。

(あってないと気づいたのはmedu4に出会ってからだったが)

 

あとmedu4の電子ノートを推奨している点もガジェット好きな自分の感覚に近いものがあった。
医師国家試験の勉強は膨大な量をこなさなければならないためテキストだけでも結構な量になる。

結構多くの医学生は国試勉強のために本棚を新調し机の横に設置するところから国試勉強をスタートさせる。

決まった勉強部屋、勉強スペースがあるのならそれでもよかったのかもしれない、ただ自分には大学にはその場所が支給されなかったし要求もしなかった。なんとなく大学に居場所がない、そう感じていたから。

 

決まった勉強場所がない以上、教材を含め持ち運びやすさは結構重要だったため電子化はもはや必須だったといま振り返ると思う。iPadに収まる教材には本当に助けられた。

 

教材を決め、夏までにメジャー診療科を終えるための大まかなスケジュールを立て、自習することにした。

 

一緒に入学した同級生と会うことも喋る事も、そして見る事もない孤独な大学生活がスタートした。